| ＫＩＤ京都インターネット同好会 勉強会資料 H14/7/20 長谷川 |
■テレビ電話とＮｅｔＭｅｅｔｉｎｇの歴史 テレビ電話が話題になったのは１９７０年の万国博覧会の頃。 しかし問題は、動画の場合あまりにも多くのデータ量を通信することが必要で あった。 何も圧縮しないと、普通の電話＝＞３ｋＨｚ、テレビ＝＞６ＭＨｚで２０００倍の 帯域を必要である。 データを圧縮すると、キャプチャー−圧縮−解凍がリアルタイムで間に合うほどの ＣＰＵが無かった。 しかしＣＰＵが２００〜４００ＭＨｚになり、６４ｋｂｐｓでのインターネットが だれでも使えるようになってきた１９９７〜１９９８年頃に、リアルタイムの 動画が扱えるようになってくる。＝＞ネットミーティングの誕生 ＮｅｔＭｅｅｔｉｎｇで快適に話をするには、ブロードバンドでインターネット 接続、１ＧＨｚクラスのＣＰＵを搭載したパソコンは必要。つまり、現在に おいてどうにか環境が整ってきた。 ■ＮｅｔＭｅｅｔｉｎｇでできること （１）リアルタイム、ビデオ、オーディオ会議 （２）ホワイトボード（お絵かきソフトをインターネットで共有） マウスでの手書き画像、写真などの画像（コピー＆ペースト）を、相手のホワイ トボードにリアルタイムで表示させることができます。 （３）文字でのチャット （４）ファイル転送 複数のファイルを送信することができます。ファイルは、相手方の C:\Program Files\NetMeeting\Received Filesフォルダーにセーブされます。 （５）プログラムの共有 会話中に複数のプログラムを通信の相手方と同時に使用することができます。 （６）リモート デスクトップ共有 通信の相手方からあなたのコンピュータを操作することができます。透明人間が あなたのコンピューターを扱っているようです。 ■なぜそんなに流行らないか 現在ブロードバンド＋１ＧクラスのＣＰＵがかなりリーズナブルになってきた のに、テレビ電話が流行らないのはなぜか？インターネット常時接続環境が あれば、電話代がタダなのに。 理由 （１）設置・設定が難しい （２）相手がいない（当然ながら相手も難しい設定が必要） （３）各社テレビ電話ソフトにそんなに互換が無い （４）ＮＴＴ、ＹＡＨＯＯ！ＢＢともＰＲしない （５）接続が保証されるわけではない （６）ＩＬＳサーバーにはアダルト系が多い＝＞テレビ電話発展の兆し ■簡単にＮｅｔＭｅｅｔｉｎｇを始める方法 （１）入手先 WindowsXP、Windows2000には最初から付いている。WindowsXPでは「ファイル名を 指定して実行」−「conf」で立ち上がる。 それ以外のWindowsは、下からダウンロード http://www.microsoft.com/windows/netmeeting/download/default.asp （２）通信環境 パソコンをモデム直結にする。ダイアルアップまたはＡＤＳＬモデム直結。 ＡＤＳＬの場合、ＰＰＰｏＥソフトを使いパソコンに接続。ルーターを入れない。 （３）グローバルＩＰ 「ヘルプ」−「バージョン情報」のＩＰアドレスの部分。相手にメール、 一般電話などで、このアドレスを教える。 （４）通話 ＮｅｔＭｅｅｔｉｎｇの上の部分に、相手方のIPアドレスを入れ、電話の アイコンをクリックする ■もう少しスマート ＩＬＳサーバーに登録する このILSサーバーとは、あなたのメールアドレスをベースに、グローバル IPアドレス、ネットミーティングを立ち上げているか、通信中か、マイク、 カメラ使用可などを登録し、定期的にネットミーティングの方から更新を かけるものである。 全世界には、結構公開サーバーがあるのだが日本にはあまり無いようだ。 「ネットミーティングを１０倍楽しむ方法」でILSサーバーを公開しています http://www.ok96.co.jp/users/hidexpro/nm/ ■これは結構手軽か？（長谷川運用準備中） このページにあなたの名前、メールアドレス、パスワードを登録すると、 あなたのグローバルIPアドレスを公開する。このページにログインすると あなたのグローバルIPアドレスとログインした時刻が変更される。 ■CATVインターネットでは IPアドレスがグローバルIPアドレスでない場合は、通信は難しいだろう グローバルIPアドレスとは、下記以外のIPアドレス 10.0.0.0〜10.255.255.255 172.16.0.0〜172.31.255.255 192.168.0.0〜192.168.255.255 ■ファイアウォール NetMeetingは、多くのポートを使う。パケットの中にIPアドレスを埋め 込むパターンもあるようでDMZにしていても、NATがあるだけでも通信できない ことがあり。適合のルーターもあるが・・・・。 ＹＡＭＡＨＡのサイトにあり NetMeetingでは、データ中にIPアドレス情報を埋め込んでいるようです。 従って、アドレス変換機能(NATやIPマスカレード)を利用してる環境では、 音声や映像情報を送受信することができないようです。 これに対応できるルーターが出てきていますが、長谷川がYAMAHA RTA54iで 検討している限り、まだ解決できず。 使用ポート 389 Internet Locator Server [伝送制御プロトコル (TCP)] 522 User Location Server (TCP) 1503 T.120 (TCP) 1720 H.323 コール セットアップ (TCP) 1731 Audio コール制御 (TCP) Dynamic H.323 コール制御 (TCP) Dynamic H.323 ストリーミング[User Datagram Protocol (UDP) 経由の Realtime Transport Protocol (RTP)] 詳しくは http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP158623 ファイアウォールソフトウエア ウイルスバスター 相手のグローバルIPアドレスを信頼するコンピュータに LAN内であれば、LAN内のコンピュータを信頼するコンピュータに 「設定画面へ」「パーソナルファイアウォール」「信頼するコンピュータ」 ルーター メルコ BLR3-TX4 Netmeeting3.01以上、ILSサーバーを使わない場合OK 1503、1720のポートをアドレス変換テーブルに追加。詳しくはマニュアル YAMAHA RTA54i ファームウエアRev.4.04.08 コマンドで設定 nat descriptor masquerade static 1 1 192.168.0.2 tcp 1720 nat descriptor masquerade static 1 2 192.168.0.2 tcp 1503 192.168.0.2はLANのパソコンIPアドレス 詳しくは http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/game/network-application.html#NetMeeting